清流として全国に名をはせる錦川では、古くから自生わさびを食用としていましたが、農産品として本格的に栽培が始まったのは明治時代と言われています。
中国山地に囲まれ、夏でも気温が上がりにくいやましろ地域はわさび栽培に適した気候で、森林の恩恵を受けた豊かな土壌が、奥行きのある良質なわさびを生み出します。
「わさび」として最初に思い浮かべるのは、すりおろして薬味に使われる根茎わさびでしょう。
根茎わさびは成長が遅く、市場に出荷するまでに最低でも2年は待たないといけません。
地下で成長を待つ間、地上ですくすく育つ茎や葉、花にもわさびの特徴であるピリッとした辛さが含まれています。
実は最も辛いとされるのは12月の短い期間収穫されるわき芽。これを醤油に漬けた醤油漬けは、わさび通の隠れた人気商品です。
また、冬から春にかけて収穫される葉わさびは、チューブタイプのねりわさびの原料として最も需要がある部位。
そして蕾ごといただく花わさびは、最も辛みが少なく、浅漬けや醤油漬けにすると、ご飯が止まりません。
やわらかい新葉は製果用に出荷され料理の添え物として利用されています。
12月上旬から収穫される小さなわき芽は「ガニメ」と呼ばれ、辛みが強く醤油漬けの材料として高値で取引されています。
わさびは、早春に白い花を咲かせます。これを蕾の時につんで束ねたものが「花わさび」です。醤油漬けにすると絶品です。
根茎わさびは、渓流沿いの沢で栽培されます。おろしたてのわさびは香りが高く、ピリッとした辛さの中にあるふくよかな甘みが、料理の味を際立たせます。
辛みの奥に潜むやさしい甘みが奥行きのある味を生み出す、やましろの山葵を使った加工品。
やましろ地域の料理自慢が受け継いできた自慢のレシピを基に製品化したごはんの供や、独自の工夫でわさびの辛みと香りを閉じ込めたお菓子など、個性が光る逸品が揃っています。
山代産わさびを練りこんだ生地でしっとり白あんを包みました。もちもちの生地は、口に入れるとすっとほどけます。
ツンとした強い辛みがクセになる、料理自慢キクちゃん秘伝のレシピ。山代産わさびの若茎を秘伝のしょうゆだれに漬け込みました。わさびの香りと辛味でご飯がすすみます。
わさび、大豆、麹が生み出す新感覚の発酵調味料。kakoスティックやかまぼこにのせれば即席のおつまみに。
錦町産わさびと、山口県産の海苔を使用した、ピリリと辛い味つけ海苔です。ごはんのお供に、スナック感覚でおつまみやおやつにと、重宝な一品。
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